II.数字に強くなって得しよう!!

 前回「数字に強くなる」というテーマを取り上げました。その中で、「私は数字は苦手だから」という  方には、数字に対する意識を変えていただきたいと申し上げました。とはいえ、簡単なトレーニングは  必要です。せっかくトレーニングしたのに何の役にも立たなかった。ということでは、意味がありません。  そこで、「数字に強くなって・・・」という目標を立ててみてはいかがでしょう。  何でもかまいません。仕事に役立てて・・・、投資で稼ぐとか節約をする。数字に強くなって、生活が  豊かになった自分を想像してみるのも楽しいものです。生活が豊かになる=お金持ちになるでもいい  でしょうし、お金の上手な使い方がわかった、上手に時間配分ができるようになって自分自身の余暇の  時間が増えたでもよいと思います。要は、精神的なゆとりが生まれるということが一番です。  具体的には、大雑把に「生活」、「ビジネス」、「投資」の三つくらいに分類してみるとイメージ  しやすいと思います。  そういえば、前回はどういうわけか「生活」をテーマに具体的な事例を取り上げました。  では、?について触れていきましょう。  最近話題になった米アップル社のアイフォーン3G。テレビなどでご覧になった方も多いはずです。  米ドル表示で$199。日本では、98円や980円といった数字をよく見かけます。なんとなく、  $200と表示されるより割安と感じてしまいます。  次は、値札の書換えと何%引きの問題。実は、どう表示しても価格は同じになるはずです。例えば、  5千万円のマンションのチラシ。2%引きと表示されていてもピンときません。100万円引と表示  されていれば、あれこれ考えます。登記費用・手数料とかいろいろな費用に充てられるなとか家具に  さらに予算を回せるなとか。  数字といっても、価格にまつわるものを取り上げたに過ぎませんが、価格の表現の仕方だけで売り手側  は、購入者の心理を巧みについてくるわけです。

(税理士 浦邊 謙佑)