I.値上げに打ち勝つ家計になる

 5月になりガソリン、電気代、ガス代、食パン、バターと値上げラッシュとなっています。  通常の場合、値上げをすれば企業利益は増加し、給料も増えるので値上げ分はちゃらにできます。  しかし、今回の値上げは原材料費の高騰と円高のダブルパンチに起因するもので、企業の利益が増  えるわけではありません。利益が増えるどころが減収減益となり給料のアップどころではない企業  が多くなりそうです。  それではどうするか?答えはそう!資産運用と節約でしたよネ。  今回は節約術についてFPの立場からご紹介します(節約料理とかについては、どうもいまひとつ苦  手で・・)。 【株主になる】  百貨店や大手スーパーでは株主優待を行っているところがあります。高島屋では10%割引、イオン  では最高7%の割引カードがもらえます。その上配当までもらえる企業もありますので、よく行く  デパートやスーパーが株主優待を行っていないか是非チェックしてみて下さい。長期保有目的なら、  多少の株価の上下に一喜一憂することなく、株主優待や配当を加味して長い目で資産運用を考える  ことができます。もちろん銘柄選びは慎重にお願いいたします。 【住宅ローンと保険の見直しをしよう】  人生でもっとも大きな買い物は住宅と生命保険ですよね。そこにかかる費用を見直せば大きな節約  となります。住宅については住宅ローンを見直すことで、総返済額が大きく変わることがあります。  保険についても必要なところに必要な分だけが鉄則です。必要もないのに毎月多額の保険料を払っ  ているのに、必要なところには全く掛けていなかったりする人がいますが、保険は年齢や家族構成、  ライフプランなどによって見直しをするものです。この機会に専門家とともに住宅ローンと保険の  見直しをしてみませんか?

(CFP 廣崎 英子)

II.国会のデウス・エクス・マキナ

 4月はガソリン税と同様、自動車取得税の暫定税率も失効していました。それが理由かどうかは  わかりませんが、同月の新車販売台数は前年同月比でプラスになりました。自動車の購入を考えて  いた人にとっては、とてもよいタイミングだったようです。  さて、既に皆さんもご存知のとおり5月からガソリン税の暫定税率が復活しました。ちなみに、  私も4月30日に給油をしました。もちろん、マンタンです。私がいつも利用するスタンドは、  比較的空いていましたのでスムーズでした。ところが、帰宅しようと思って自動車を運転していた  ら、道が異常に混んでるではないですか。原因は、ガソリンスタンドに並ぶ自動車の列。仕方が  ないので、沿線にスタンドのない道路を選んで走行し、やっと帰宅できました。  この一月間のドタバタは、なんだったのでしょうか。  とにかく、この国の税制に対する考え方の方向性がまったくわからないと思うのは私だけでしょうか。  今回の暫定税率の失効は、ある意味これからの方向性を決めるよい機会だったのではないでしょうか。  あえて継続するということを選択した理由もよくわかりません。  約2.6兆円税収が減るというのであれば、単年度であれば補う方法はいくらでもあったはず。  そうすれば、地方でもスムーズな予算執行が行えるはずです。  今回、日本で開催されるサミットの最重要テーマは環境問題といわれています。政府与党は、ガソリン  税の暫定税率は環境税のカテゴリーに含まれていると主張しますが、「暫定」という表現がどうも  しっくりきません。環境問題も「暫定」というわけにはいかないと思うのですが。例えば、環境省で  は既に環境税を準備していますし、他国に比べガソリン税が安いというのであれば抜本的に考え直す  とか。もちろんガソリン税を上げろという意味ではありません。  総合的に、この国の将来の発展に寄与する税制というものをきちんと議論して欲しいものです。

(税理士 浦邊 謙佑)

                  ※デウス・エクス・マキナ・・・急場しのぎ、安易な解決策

III.本当は難しいシステム統合

 「世界最大級」とも言われている三菱東京UFJ銀行のシステム統合ですが、先日、セブン銀行のATMで  旧東京三菱のカードを使った引き出し等ができなくなるというトラブルが発生しました。  これまでにも、大手銀行の統合や証券取引所の処理件数の変更、空港のシステム入れ替えなどで  大規模なシステム障害が起きています。  システムの統合や変更は、一からシステムを設計し開発するよりもずっと難しいと思われます。  統合するということは、既に完成し稼動しているシステムを繋ぎ、連動させ、データを共有する  のですから、それぞれのシステムの一部を壊したり作り直したりしなければならないでしょう。変更  も、そのデータを扱う他の機能や他のシステムとの受け渡し  が全て正確に行われるためには何箇所も変更する必要があり、一箇所でも漏れていると全体が  動かなくなる可能性もあります。  小さな会社の顧客管理DBなどでも、あとから他のシステムと統合したり機能を追加すると新規開発  以上にコストがかかってしまう場合があるかもしれません。合併や性能向上という理由であればその  時点で統合や変更をすることになりますが、顧客数の増加や事業の拡大に伴うデータの追加など、  将来的な変更が想定できるのであれば、最初から組み込んでおくのが得策です。  新規にシステム導入を検討されているなら、事業計画の練り直しから始めることをお勧めします。

(Webデザイナー 三嶋 由紀江)

IV.「ジョブ・カード」ってご存知ですか?

 ジョブ・カードとは、政府が『経済財政改革の基本方針2007(骨太の方針)』で示した成長力  底上げ戦略の柱の一つです。少子高齢化で労働力が減っていく中、フリーターや子育てを終えた  女性は貴重な労働力です。そうした人たちに仕事で必要な技能の向上を支援し、就職しやすくする  狙いがあります。ジョブ・カードは、その作成過程で自分の職業能力・意識を整理できるキャリア  形成支援ツールです。今回は、このジョブ・カードの活用方法をご案内しましょう。 <安定した仕事を探している人が活用するには>  登録キャリア・カウンセラーと作成過程でキャリア・カウンセリングを行うことで、自分の「強み」  を見つけることができます。また、作成した履歴書の代わりに自分をアピールするツールになる等、  求職活動の心強い味方になります。 <企業が活用するには>  中途採用等にあたって応募者に履歴書の代わりに提出を求めて採用のミスマッチを防いだり、有期  実習型訓練の計画をし、キャリア形成促進助成金を受給ができたりします。  ジョブ・カード制度やキャリア形成促進助成金についてくわしく知りたい方は、登録キャリア・  カウンセラー(私)が所属している弊社に気軽にご連絡ください。

(社会保険労務士・JCDA認定キャリアカウンセラー 後藤 雅世)

V.北京オリンピック開催

 北京オリンピックが約3ヶ月後にせまってきました。オリンピックといえば普段スポーツと無縁の人  たちも含めて、国民が一つになって自国を応援する、全世界が最も熱くなるイベントですよね!  北京オリンピッック開催に至って、過去に例がないほど様々な問題が現在も引き続き起きています。  主な問題として人権問題、環境問題、衛生問題、倫理観問題などが挙げられています。中国側の姿勢  が問われてしまうにはやはり原因があると思います。ただ、中国だけが全て負わなければいけない  問題ではないと私は感じます。最近長野で行われた聖火リレーでも何人かの逮捕者や負傷者が出ました。  北京オリンピック開催に賛同できない人たちにも多くの言い分があるのだと思います。ただ、今は  北京行きのチケットを取るために努力を続けてきた代表選手たちの気持ちを第一に考えてもらいたい  と思います。  北京オリンピックは8月8日〜8月24日までの期間に開催されます。みんなでニッポンを応援しましょう。  この期間は残業しないで済むように仕事を前倒しで片付けられたらいいですね!

(FP 小池 裕美)

VI.夢をかなえる 起業相談・助成金診断



 新年度に入り、新たに事業をはじめようとお考えの方に、「起業相談」を無料で承ります。建築関係、  IT関連、アパレル関係、美容師、などなど職種は何でも可。専門家が親身にお答えします。  さらに社長様、事業主の方には「助成金診断」を承ります。こちらも無料です。  詳しいお話は、メールでお問い合わせください。その際必ず「経営サポートを見た」と記載してください。

(コンサルティング営業 三上 雅人)