III.Webブラウザの栄枯盛衰

Webブラウザ「Netscape」のサポートが3月で終了になりました。メーカーは「Firefox」への移行を 推奨しています。 10年ほど前までは、最先端の技術を駆使し圧倒的なシェアを持っていた「Netscape Navigator」。 Microsoftの「Internet Explorer」との対立や、訴訟や買収など、これまでの歴史を振り返ると、 まさに諸行無常、盛者必衰・・・という感じですね。 現在、主流となっているのは「Internet Explorer」ですが、その他にも「Firefox」「Opera」など、 様々なWebブラウザが存在しています。 Appleの「Safari」Windows版の正式リリースや、「Internet Explorer」「Firefox」のバージョン アップにより、今後更に多くのブラウザが混在する状態になります。新しいブラウザは処理速度が 飛躍的に向上し、表示の方式にも変更があるようです。 Webサイトを制作・運営する側としては、最新の技術も使いたいけれど従来の環境でも納得できるもの を作りたいと思います。いくつものブラウザ環境に対応する処理を入れたり、表示確認をしたりする 作業は考えるだけでも大変ですが、ひとつの拠りどころとしてはW3Cによる勧告があります。 W3Cは1994年に発足し、Web技術の標準化を推進し、規格を勧告してきました。コンテンツを 作る際にもこれに準拠することで、どこにでも通用するものが作れるということになります。 作成したサイトがW3Cに準拠しているかどうかを調べることもできます。例えば、以下のサイトで 書式などのチェックを行うことができます。   HTML検証  http://validator.w3.org/    CSS検証 http://jigsaw.w3.org/css-validator/ このようなツールを活用し、Webブラウザの栄枯盛衰にも動じないサイト制作を心がけたいですね。

(Webデザイナー 三嶋 由紀江)