U.どう思いますか?
ガソリン価格が高騰しています。今回は、このガソリンに課税されている「ガソリン税」について考えてみた いと思います。 今、このガソリン税については、二つの側面から論議が進んでいます。一つは、現在、道路特定財源であるガ ソリン税の余剰分を一般財源化するかどうかという側面から。そして、もう一つはガソリン税の暫定税率をど うするのかという側面からです。 ガソリン税の税収は、平成19年度の予算ベースで約2.8兆円。何となくピンときませんから、消費税に換 算してみます。消費税1%で2.5兆円と言われていますから、そんな感じです。 まず、暫定税率の問題に触れてみたいと思います。暫定税率というのは、本来の税率に上乗せされているもの です。簡単に言えば高く課税していると言うことです。どうして今、このことが論議されているのかと言えば、 平成20年3月にこの上乗せ分の期限が切れるからなのです。 ガソリン1gが150円、ガソリン税が53円(うち、暫定税率分が25円)とします。(正確には、ガソリ ン1g当53.8円。うち、暫定税率分25.1円。) 例えば、この暫定税率が廃止されたらどうなるのでしょうか。 @ ガソリンの値段が、暫定税率分の25円安くなる? A でも、税収が減るわけだから、他の税金が上がる? 逆に、暫定税率が存続されたらどうでしょうか。 @ 今までどおり? A 財政が苦しいのだから、他の事にも使ったらどうか。 B 高速道路の料金引き下げに使ったらどうか。 このように暫定税率が存続された場合には、現状どおり特定財源にするのかどうかがどうしても課題になってく るのです。 いずれにせよ、様々な立場の方からの意見を聞いた上での十分な議論が必要だと思いますし、我々の意見もぜひ 取り入れて欲しいものです。 あなたは、暫定税率廃止派ですか? それとも、存続派ですか?(税理士 浦邊 謙佑)