T.可処分所得が減るサラリーマン世帯

○相次ぐ値上げ 12月3日に東京、神奈川のタクシー料金が一斉に値上げされました。およそ10年ぶりの値上げだそうです。 タクシーくらいなら健康のため敢えて乗らないということも可能ですが、ガソリン、灯油、電気代、パン、小麦、 みそ等の必需品、ビールやチョコレート等の嗜好品、ラップ、ティッシュ、トイレットペーパーといった物まで のきなみ値上げ(またはその予定)されては何も買わない、使わないというわけには行きません。 ○増税 平成11年に導入された定率減税が平成18年で全廃されました。平成19年は住民税への税源移譲もあったの で、所得税としては前年より少なくなっているかもしれませんが、所得税と住民税を合わせた総額は前年より多 くなります。 また、今後も配偶者控除や、扶養控除の廃止・縮小、証券優遇税制の廃止、消費税率のアップ等様々な増税が待 ち構えています。 ○社会保険 平成16年の年金制度改革により国民年金保険料も厚生年金保険料も平成29年まで毎年少しずつ上昇すること が決まっています。また、健康保険料や介護保険料についても、高齢者が増え、介護・医療費が膨大になってく れば当然今より高くなるでしょう。 ○労働分配率の低下 バブル期以前は景気がよくなれば、お給料も上がっていました。しかし、現在では企業は儲かっても労働者への 分配(給料)をあげるよりも、株主 への配当を優先するようになっています。ということは、たとえ景気がよくなってもお給料の増加はそんなに望 めないということです。 ○自分の資産は自分で増やす。            お給料はそんなに上がらないのに、物価も、税金も社会保険料もどんどん上昇するのであれば可処分所得は減っ てしまします。教育費も値上がりしていますし、住宅ローン金利も上昇傾向にあります。老後についても公的年 金だけでは不安です。 ではどうしたらいいのでしょう?? 答えは二つあります。 一つ目は節約です。不必要なものは買わない、使わないというのは地球環境にとっても重要です。でも、節約に は限りがありますし、みんながみんな節約すれば経済は回らなくなり、不況を呼んでしまいます。 もう一つは資産の運用です。資産運用はなにもお金持ちだけがするものではありません。今はだれもが、資産の 運用について考えなければいけない時代がきているのかもしれません。 資産運用のご相談はAXIS−Kまでお気軽にどうぞ

(CFP 廣崎 英子)