T.老後の準備は早いうちから

みなさんは将来、年金をどのくらいもらえるか知っていますか?厚生労働省の統計によれば平成16年の 厚生年金の月額平均受給額(基礎年金部分を含む)は男性が約19万円、女性が約11万円です。 被保険者期間(厚生年金に加入していた期間)の平均は男性が約35年、女性が約24年です。 大雑把に考えると35年会社勤めをした夫と24年会社勤めをした妻の夫婦の場合、月額約30万円の年金 を受給しているということです。 国民年金の月額平均受給額は約5万円です。ずっと自営業でやってきた夫婦の場合二人で月10万円を受給 しているということになります。 一方、支出については総務省の統計によると60歳以上で無職の二人世帯の平均消費支出は25万円、税や 社会保険料等が3万円で合計28万円となっています。 夫婦ともに厚生年金保険に長年加入している世帯なら、公的年金だけで平均的な生活をしていけるかも しれまんせんが、妻が専業主婦だったり、国民年金にしか加入していない世帯では公的年金だけでは毎月 赤字になってしまいます。 毎月の赤字が10万円とすると、60歳から80歳までの赤字の総額は2400万円となります。これだけ の資産が、仕事をリタイアしたときに用意できていればなんとか平均的な生活ができるということになります。 ただし、消費支出額は持ち家か賃貸住宅か、健康か病気か、交通の便がいいか悪いか等の諸条件により 大きく違いますし、物価変動や貨幣価値の変化によっても準備すべき資産の必要額は異なってきます。 いちど、ファイナンシャルプランナーに将来の生活設計について相談してみてはいかがでしょうか。 アクシスケーでは無料で生活設計診断を行っています。

(CFP 廣崎 英子)