T.節税と資産運用

事業を経営するみなさんが気にするのはまず税金のことですよね。会計上、税金は費用と考えられています。 費用ですから当然、削減すべきものですね。当社でも節税はお客様からの相談のTOP3に入ります。 そのために、法人化したり、保険を使ったり、リース契約を使ったりと、お客様にあった節税コンサルティング を行っています。でも節税には限度があります。あまりに節税をやりすぎると税務署から目を付けられたり、 税制改正により節税方法そのものが使えなくなるということも多々あります。 無駄な税金を支払う必要は全くありませんが、行き過ぎた節税も諸刃の剣です。 それに、税金は社会を維持するために必要不可欠なものであり、納税は企業の社会的使命であるとも思うのです。 公的資金を受けていた銀行が、巨額の利益を出しながら繰越欠損金があるために何年間も法人税を払っていない などというのは、苦しいながらもなんとか利益をあげ、税金を支払っている中小企業の経営者からみたら どうなんでしょう? ある程度の節税をしたら、次はその節税した資金をもとに資産運用を考えてみるのはどうでしょう。資産運用と いうとリスクを考えてしまいますが、事業資金をより安全に効率的に運用する商品もでています。 節税も考慮した資産運用という方法もいろいろあります。 これからはゆるやかにインフレ基調にかわりつつありますし、会社の資金を残すためには減らさない(節税)という 考え方だけでなく、増やす(資産運用)という両面で考えたほうが、より効率的だと思います。

(CFP 廣崎 英子)